健康

パートナーがうつ病と診断されたときに実践した10のこと

今回は、パートナーがうつと診断されてたときに取り組んだことを10件紹介したいと思います。

パートナーが休養して回復の準備ができるために心がけたことになります。

失敗を繰り返しながらも、やってみて良かったことなので、同じくパートナーがうつで悩んでいる方に読んで頂くとよいと思っています。

早急に回復を期待しない


パートナーの病状はゆっくり進行してきたのと同じで、薬を飲んでも1,2週間でよくなることはありません。
ついお薬が処方されて、飲んだらつい効果を期待したくなりますが、「よくなった?」「なおった?」などは聞かないようにしました。
「薬であなたが少しでも楽になってくれたら私はうれしい」と伝えましょう。
パートナーは敏感に相手の反応を気にしています。
回復を急ぐような言動は、プレッシャーになったり、重荷に感じているのではないかと思わせてしまいます
パートナーが安心して休養できるように、パートナー自身の体調を心配していることを言葉で伝ていました

無理に会社に行かなくてもいいことを伝える

休職する前は、体調が辛い中なんとか起きて出社の準備をします。その時のパートナーは会社にいかなくてはいけない、ということで頭がいっぱいでした。

 

パートナーにとって会社を休むことは絶対悪なのです。
そして休職に入った後は罪悪感でいっぱいになってしまいます。
そこで、本人が思っているほど休むことのハードルが高くないことを、様々な理由で休む事例を話題に出したりしていました。
「この前、同僚のパパがお子さんの風邪の看病で休んでたよ」
「今は就活で有給の消化率を企業側が提示する時代らしいよ」
男性でも様々なプライベートの理由で休む時代です。
今パートナーは休養することは正当な理由があることを、理解してもらうようにしました。

距離をとる

家族ができることは何か、と思った時、自然と近くにいてあげたい、寄り添ってあげたい、と思っていました。
ところが一緒にいてもコミュニケーションがうまくいかないことが増えました。
良かれと思ってアドバイスをしても「そんなことわかっているよ!」と言われたり、うとましく思っていることが伝わってくることがありました。
しばらく、相手から呼ばれたり関わろうとする以外は、積極的に話しかけないでおくと、しっく
りいっているようでした。
これは感覚的なもので、個人差もあるかもしれません。
つい一緒にいてあげたり、何かしたいと思ってしまいがちですが、適度に距離をおくのも必要だと実感しています。

気持ちを上手に受け止める

なじられても真に受けないようにしまました。
パートナーは思い通りにいかないとき、とっさに攻撃してくることがあります。
それは行き場のない怒りをぶつけられるのが一番身近な存在である自分だからです。
なので、自分のせいではない、と思うようにしていました。
たとえば、朝、定時で出社するために必要な起床時間に起こさなかったことをなじられても、もともとパートナーの体調が悪化したからで、私のせいではないのです。
面と向かって言われると、申し訳ないきもちになり、あまりになじられることが続くとパートナーの病状は自分のせいでおきているような気分になってしまうことがあります。
それでも、繰り返し自分のせいではない、と言い聞かせていました。

ペットをお迎えする

家にいるのがふたりだけなら、ペットをお迎えするのもおすすめです。
二人だけだと、コミュニケーションにいきづまった時の逃げ場がありませんからね。
ペットがいるだけで、話しかけながら撫でると自然と気分が落ち着きます。
我が家は犬をお迎えしたのですが、人間の気持ちを察知して顔を舐めてくれたり足元に寄り添ってくれている、と私は思えています。
どれだけ助けられたか、言葉では言いあらわせないくらいです。
ただし、パートナーの希望と相性はとても大事です。
話し合い、よく見守って慎重にすすめる必要があります。
パートナーが辛いとき、ストレスのはけ口になってしまう危険性があります。

自分のために期限を決める

パートナーがうつ病だと分かった時、さまざまなことが頭にうかびました。
病状がこのまま悪化して治らないかもしれない。
収入はどうなるの?
教育費は?
住宅ローンは?
そう思うと今は不安でいっぱいになり、自分だけが不幸になった気持ちになりました。
 私の場合は30代前半の結婚2年目で夫が休職になり、まわりが幸せな結婚をしたり赤ちゃんが産まれているのを見てどうして自分だけ、と思えてきていました。
パートナーのせいで自分が辛い思いをしている、と思えてしまいました。
そんな時は、「期限を決める」ことを実践しました。
どういうことかというと、いつまでに状況が変わらず、その時自分が受け入れられなければ別れよう、と期限を決めしまうのです。
そうすることで、先の見えない、暗闇の中を歩いている感覚から細いけれど一本道が見えてきます。
このアドバイスは、夫の休職直後に同席したカウンセラーの方より言って頂いたものです。 (もちろん夫の聞こえないところで)
それを聞いたら抑えていた涙がとめどなく流れるとともに、頭が整理され、前向きになれたのをよく覚えています。
結果的に別々の人生を歩むことになっても、誰のせいでもありません。
誰にでも幸せになる権利があるんです。
時間が解決してくれることもあります。
一緒に人生を歩むことを決めた私の場合は、パートナーのうつをそのまま受け入れられるようになりました。自分の時間を過ごせていたので、決めていた期限がきた時はこのままでもいいな、と思えていました。
結果的に40代で2人の子どもに恵まれ、パートナーは今だに休日は寝たきりの時もありますが、新しい家族のかたちを迎えています。

自分の世界を作る

うつのパートナーと過ごしていると、生活スタイルを合わせる必要がでてきますが、気持ちまで落ち込んでくることがありました。
気持ちまでひきずられることを「同調」というそうです。
共倒れになってはサポートもできなくなってしまいます。
そこで、パートナーとの生活から切り離された世界に身をおくことが重要になります。
支える自分が健康でいるためであり、パートナーのためでもあるのです。

私は三十路の手習いで着付けと茶道をはじめました。

 

スパルタな先生でしたが、お点前がうまくいったとき、お茶会でお運びをして感謝の言葉を頂いたとき、甘い和菓子の後に熱めの薄茶を頂いたとき、限られた茶席の世界の中で充実感を味わうことができました。

私だけの大切な時間は心の健康の栄養になりました。

そんな日は帰宅したあとも心が軽くなった気がします。

寝室の模様替えをする

医師やカウンセラーは無理させないように、あまり環境は変えないようにと言われると思います。
まずは休息する必要があるためその通りなのですが、相手の状況を見てできることは何かを考えたところ、寝室の模様替えをすることでした。
その理由は、寝室は休職後最も過ごす時間が長い場所であると同時に、朝起きられずずっと苦しんできた部屋だったからです。
その暗くて同じ部屋にいるとこのままここで一生過ごすのかと思えて辛いようだったのです。
夫の休職が決まった時は、環境を変えて休息することに専念するため入院を勧められました。
安心して過ごせるなら辛い気持ちでずっといた自宅から一度離れたほうがいいとのアドバイスでしたが、金銭的に躊躇してしまう額だったので、自宅で過ごすことにしました。
その代わりに、ずっと過ごす寝室を本人が過ごしやすいように改造しました。
具体例
  • 寝ながら見られる壁掛けテレビの設置
  • HDDレコーダーの設置
  • 布団カバー、枕カバーの変更

 

やり方は人それぞれですが、本人が休息に専念できる環境づくりが大切です。

情報を収集する

同じ経験を乗り越えてきた方々が、様々な形で情報発信をしてくれています。
権威のある医師の本や専門家のHPは通り一遍の情報しか手に入りませんが、ブログやKindleなど経験者自身の生の情報を手に入れることはこんな効果があります。
  • 様々な症状に対する具体的な対応策が見つかる
  • 自分だけではないことが分かり、勇気づけられる
  • 社会保障や制度の情報が手に入り、安心できる

 

以下、具体的に紹介します。

書籍の紹介

 

 

 

専門SNSの紹介

患者の家族同士が患者をサポートする上での悩みを相談しあったり、うつ病患者支援に携わる専門家からアドバイスを得られるコミュニティさいとです。

登録料、利用料は現時点では無料です。

うつ病患者のご家族専用コミュニティサイト
「encourage(エンカレッジ)」

パートナーに関わる人に協力を仰ぐ

職場の上司や総務担当者

特に休職になる場合や復職に向けて、最も強力頂く方たちです。
面談等で極力同席して、感謝の気持ちと今後お世話になる旨を伝えました。
おそらく産業医との面談があり、上司が同席する機会となります。
今後も家族の支えがあるかないかで、復職時期判断なども変わってくる可能性があるため、上司の方へは、家族が支えていることを伝えます。

親族

協力を仰ぐかどうかはケースバイケースだと思います。

私の場合、実家の母には自分自身のフォローをしてもらうために伝えました。
夫の実家については、夫のプライドが高いのもあって、伝えたくないとの思いをもっています。
義実家に対しては、私自身は言いつけたい気持ちでいっぱいでしたが、夫の意思を尊重して伝えていません。

夫がウツの友人のケースでは義実家に夫が休職したことを伝えても、結婚して別世帯になったのだからそちらでうまくやって、と言われてしまったそうです。

 

実家の介護や協力を頼まれる機会で断らざるをえないなら、伝えるのも手ですが、協力を仰げる訳でもなく、報告するだけなら伝える必要がない、という印象です。

最後に

以上が夫がうつ病を診断されたときにやったことでした。
当時は目の前が真っ暗で、何をすればいいかわからず手探りでした。
どなたかの参考になれば幸いです。